
ご質問いただきました♪
質問)紅葉の効果的な撮影テクニックを教えてください。
解答)了解です(*^^*)
ということで、シーズンですから、簡単に解説させていただきます。
ただ、紅葉といっても、いろんな撮り方がありますから、
一枚の写真を解説してみることで、お伝えさせてください。
本当は、こういったテクニックのお話はカメラ雑誌にお任せしたいとろですが・・・(笑)
わたしの心のお話だけでは、意味が分からない場合が多いですよね(笑)
上記のような風景に出会いました・・・
さてどうしますか?
★ポイントは、いくつかありますね!?
①手前に赤く紅葉している気は、一本ある。(よく見ると、赤い部分は先の方だけ)
②渓谷なので、水が流れています。
③紅葉した気が、点々とある。
④光は、逆光である。(水がキラキラしていますね)
⑤岩がゴロゴロしています。
これらのポイントで感動している部分を四角いフレームの中に押さえます。
ちなみに、上記の写真は、人間の目に近い広さで写っています。
私がポイントとして狙いたくなったのが、
①赤い紅葉の部分
②逆光によって、葉っぱの色が美しくなっている
③赤い紅葉の前後の脇役への配慮で空気感を出したい。
★紅葉のポイントは、紅葉した葉をどうやって引き立てるかですね。
赤や、黄色の逆の色だと青や緑になります。
空とか、針葉樹の葉とかを対比として入れると、紅葉が引き立つことあります。
紅葉するのは、葉ですから、葉から光すけたりすると美しいですよ。
色と形、光の組み合わせが、赤や黄色を引き立たせたり、
緊張感が出るような視線から撮れば、きっと上手く行くと思いますよ(*^^*)
では、今回の撮った時の手順を書きます。
<被写体の選定>
紅葉は全開では無かったので、撮る角度によっては、
まだ、緑や黄色の部分が目立ちます。
なので、赤い部分だけを目立つポジションにカメラを持っていきました。
赤い色が鮮やかになる角度があるのです。
それを探します。
<明暗による主役の引き立て>
横の広がりで、絵柄を決めると、水の部分が、
極度に明るく、赤い紅葉の葉は、暗いので、明暗差が出すぎてしまうので、
水は、カットしました。 表現の主役としては諦めたのです。
<広がりを奥行き感に決める>
水をカットするために、カメラは縦位置にしました。
これで、水が多く画面に入らなくなります。
しかも、特に、この場所の場合は、奥行き感が前後で表現しやすくなります。
▼それで、撮影したのがこちらです▼
<縦にカメラを構えたことにより>
画面右画の、紅葉していない葉っぱはカットされています。
そして、望遠レンズを選び、渓谷全体を写さず、奥行き感が出やすくするために、
奥にも紅葉した木を入れています。
<カメラ操作>
逆光ですが、PLフィルターで、紅葉した葉の色を引き出しています。
望遠レンズですが、絞りはF8です。
葉っぱなどの質感が出来るだけ出して臨場感を増やしたいので、
感度は、ISO100です。三脚は使用しています。
岩が白いので白飛びしないように露出は判断しています。
水のキラキラした部分は、露出外でも気にしていません。
<捉え方を変えて撮る>
次に、捉えた方を変えて撮影しました。
奥行き感よりも、渓谷での雰囲気を出すために、手前の岩を入れて、
紅葉した木を画面の上下でいう中心に持ってきて、目を引くようにフレーミングしました。
その写真がこちらです▼
ただ、カメラを下に振っただけのように見えますが、
撮影位置も変えています。
印象が変わりましたね!!
奥行き感は、捨ていますが、少し表現されています。
<構図について>
こういうことで、おわかりいただけたと思いますが、
構図は、現場でしか決められないのです。
法則はありません。
よく出る質問ですが、◯◯すれば良いとか、
◯◯の法則があるので、そのようにすれば失敗がありませんという
お話があるかもしれませんが、
これこそ、自由な撮影感覚を阻害するものですから、
現場の良いところをどれだけ引き出せるかに集中して下さい。
頭の中に映像があって
撮りたい雰囲気が決まっている方は、
それに合うものを探して下さいね。
<もしも、上手く撮れないのなら>
いろいろ解説はさせていただくのですが、
上手く撮れない場合もあるかと思います。
そういう時は、一旦カメラを持たないで、被写体と向かい合いましょう。
被写体の綺麗なところを褒めたり、この角度が綺麗だな~とか(笑)
この色が素晴らしい!この光が心惹かれる・・・
そういう気持ちを大切にしてましょう。
そして、気持ちが最高潮になったら、その褒めた部分にカメラを向けます。
具体的に、どこが素晴らしいと感じたか!
何を撮りたいのかが決まったら、自分の気持ちに正直にフレーミングします。
その時には、レンズは、望遠だったら、遠くの被写体。
広角だったら、足元から遠くまで・・・というように具体的な機材を選定します。
色が鮮やかだったら、それに合う、カメラの設定を試みたりしてみてください。
とにかく丁寧にするこをオススメします。
だって、一枚だけでもいい写真があるのと、どれも中途半端だったら、
最高の一枚が自信に繋がるんですから(笑)
【プロとしての感覚】
まずは、渓流の脇に、紅葉した楓がありました。
車で素通りしただけですが、一瞬で、どうのように撮影したいのか、
カメラを向ける位置や、レンズ、カメラの設定は、撮る前に決めました。
どうして、撮る前に決めるのかというと、光の状態がすぐに変化するためと、
三脚を置く場所は、狭い橋の上なので、そこで、レンズ交換などはしたくないからです。
仕事の場合、シャッターを切るための時間を増やすには、迷う時間を減らす必要があります。
そうやって、集中力を上げて行くのです。
解説の為に話を変えてありるのですが、
最後の写真が、実は、最初に撮影した写真です。
これを撮ると決めていました。
簡単に写真のコツがつかめる方法があります。
悩む時間はもったいないですから、お気軽にお問い合わせください。
実は、とっても簡単な答でした~となることもあります。簡単という意識が増えると、どんどん楽しい写真ライフに繋がることでしょう。
初心者の方も大歓迎です!というよりは、初心者の方に講座を受けていただけると、とっても嬉しいです。
さらにステップアップしたいという方は、一度、今まで撮ってみた写真を見せてくださっても結構ですから、慌てず次に進みましょう。
講師自身が、写真にのめり込んだ時は、とても下手でした。友達にカメラの使い方を教えてもらっていました。
とにかく、フィルムを買うお金が無い状態からのスタートでしたので、一枚一枚丁寧に撮影をして、仕上がりをよく観て、写真を選ぶことに手を抜かず、撮ってはテクニックを勉強することの繰り返しをしてきました。
今まで地道にやってきたこと、失敗から学んだことなど、リアルの写真教室で培ってきたノウハウを使います。
プライベートレッスンから、複数での講座までさまざまに対応いたしますから、人と比べながらとか、その他大勢に合わせて教わるということも避けることが出来ます。
とは言いつつ、プライベートレッスンが一番お得だと思います。理由は受けると分かります♪
シャッターを切った時の爽快感を感じられるようにお手伝いさせてください。
さわらぎよしお
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