色と質感の表現

写真は触れない

写真って、2次元の世界に閉じ込める作業になってしまいます。

だから、紙に焼いたり、モニターに写せたり、とても便利な媒体です。

制作した絵画も、デジタル化してインターネットで表記したりすることも可能です。

食べ物も、美味しそうに撮れば、それでまた、情報として発信することが出来ます。

目に見えるものは、ほぼ、そういったことが可能になってくるでしょう!!

 

写真は、手触りや匂いや味、温度や音がが写りませんが・・・

そうなんです!!

写真は、2次元なので、3次元に存在するものが写りません。

2次元は、視覚に関する事が擬似的に表記されるだけです。

では、どうして写真に感動を覚えるのでしょうか?

それは・・・

表現の中に、3次元を感じさせてくれるものが、閉じ込められているからです。

いろいろな要素が、時間を止めた状態で、閉じ込めることが出来るのです。

 

閉じ込めると言っても、実際には閉じ込められていません。

感じさせるように、人々の脳内で想像するものまで含めて、感じさせる力があるのです。

それを、写真のリアリティーと、わたしが勝手に言っています。

 

感じさせる撮り方とは・・・

作例が良くないかもしれませんが、質問をします。

こちらの写真は、どう感じますでしょうか?

 

色は?

質感は?

イメージは?

 

そうなんです!

色は、白です(藍色の模様はありますが)

でも、写っている部分に白はありますでしょうか?

ほとんどありません。

でも、”白”をイメージできます。

 

では、この角度からの写真だったらどうですか?

白色を感じやすいですね!!

それと、前後の写真を見ながらだと、質感が、”陶器”だと分かりますでしょうか?

写真は触ることが出来ませんが、質感も感じることが出来ます。

 

これは、”光”と”物”の関係なのです。

陶器は、硬いとか、ツルツルだとか、土の質感だかとか、種類によってもいろいろありますが、

なんとなく、上手く撮れば、写真でも想像することが出来ます。

 

この写真は、どうでしょうか?

実は、すべて撮る角度を変えているだけなんです。

でも、この写真には、感情移入しやすと思いませんか?

この写真は、猫の目が、真正面になるように撮っているからです。

 

他の写真の方が、感情移入しやすいと思うかもしれませんが・・・

これは、個人差が出ます。

こちらも、”白”と”陶器”は感じることが出来るのではないかと思います。

 

いかがですか?

 

リアリティーを追求するのは、写真の面白い一面です。

今回のようなスタジオ写真だからでしょ!とか、そういう事ではありません。

野外でも、理屈は同じなのです。

 

次の質問です。

こちらの写真ですが、写っていつ物は何で、色は何でしょうか?

これは、ガラス製品ですね。花瓶かもしれないし、ドリングの瓶かもしれません。

色は?

透明ですね。

でも、それは知識です。

実際に写っているのは、白からグレー、そして黒です。

色は殆どありません。

 

いかがですか?

ガラスの質感とか、透明という色が表現されているとは思います。

でも、分析すると、どこにも透明はありません。

 

では、こんなにボケた写真でも、ガラスを感じますでしょうか?

う~ん!

感じますね。

 

では、あまりピントが合ってない写真では?

う~ん!

感じますね。

 

何ででしょうか?

 

それは、ガラスの質感を感じさせるように、光を当てて、

バックの要素をシンプルにしているからです。

 

こんな感じで、3次元の世界を、2次元にする時の面白さが写真にはあります。

 

今回は、物質的な質感などをメインにお伝えしましたが、

スナップ写真であろうと、スポーツ写真であろうと、

感じさせるメインのテーマが違うだけで、

見る人に、メッセージを込めたり、何を感じていただくという表現には、違いはありません。

何かのヒントになってくださると嬉しいです。

 

 

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