デジタルカメラデータを印刷サイズに合わせる方法(カラーマネージメントあり)

明室作業!

 

昔から写真をプリントされてきた方は、印刷用紙の変化を気にされています。

四つ切、六つ切り、半切、全紙など・・・印画紙というのが銀塩カメラ中心だった頃の名称が、現代は、印刷用紙サイズに変化しています。

それで、A4とかA3、A3ノビといった形で、35ミリカメラの3:2の画面比率に近いので、こちらの方が使いやすいのですが、どうしてもプリント用紙サイズ枠ピッタリにはなりません。

今回は、印刷サイズをピッタリにしたり、トリミングして合わせたり、いろいろ試行錯誤されているのを簡単に出来る方法を説明したいと思います。

 

フィルム時代は、暗室にこもって黙々と作業をしたものです。ところが明るい場所でデジタルは作業が出来ます。とても便利になりましたが、アナログとは違って作業内容が全く違います。

デジタルというものをアナログに落とすのがプリントです!!デジタル言葉をアナログ言葉に変換するというイメージです。そうするとアナログとは違って数字で合わせていくので難しくなる人もおられます。デジタルで完結するほうが楽です。モニタ鑑賞です。

ところが、まだまだ展示するという形態が無くなりません。ということは、プリントテクニックというのが存在するというわけです。このプリントテクニックについては、写真データの質と、プリント用紙の質と、インクの質(プリンターの質)を使って色合わせしたカラープロファイルを使って印刷することが出来れば完成です。

今回は詳しく書きませんが、まずは、プリントする前段階のデータ作りについて書いてみます。

使用されるプリンターが写真画質を念頭に置いているものであれば、高度な調節が出来た上に、仕上がりも綺麗だと思います。その時に、純正のインクを使用してください。それと印刷用紙もプリンターに対応したカラープロファイルを持っている物を使うことをおすすめいたします。

 

<プリント前準備>

  1. モニターの調節をやる。(高精度なキャリブレーションをする機械とソフトウェアを用意しくてださい。)※①
  2. 使用するプリンターのソフトウェアを最新版にダウンロード&インストールして、使用する印刷用紙のカラープロファイルをインストールしておいてください。
  3. カラーマネージメントに対応した画像処理ソフトを使ってください。(代表的なものに、Photoshopがあります。)
  4. RAW現像でも、JPEG撮影でも、sRGB又は、Adobe RGBのどちらを扱っているのかを認識してください。そして、Adobe RGBであればAdobe RGBに対応した画像処理ソフトを使用してください。出来ればモニターもAdobe RGBの色域に対応している方がいいです。※②

 

 

印刷サイズに合わせる方法

 

使用されるカメラの画素数によって、プリント出来る最大サイズが決まります。ただ、画像処理ソフトによって拡大することも可能です。あまり大きく拡大し過ぎるとボヤケた写真になります。おおよそですが、2倍くらいまであれば大丈夫でしょう。

例えば、1200万画素であれば、A4くらい。2400万画素であれば、A3くらい。このレベルが余裕をもって印刷できる画素数くらいに思っていただければと思います。実際私は、1100万画素をA2サイズにプリントすることもあります。

 

では、とても簡単で、トリミングも自動でやってしまう方法をお伝えします。これが正しと言われれば完璧ではありませんが、現状不都合を感じたことのない方法です。A4サイズで印刷しますという想定の元、方法を書いてきます。

 

●まずは、印刷サイズに合わせたサイズで新規作成します。

Photoshopであれば、ファイル → 新規です。

ここで重要なのは、新規作成する時の数値ですね。画像を貼り付けますので参考にしてください。

解像度が350となっています。これは、RAW現像する時に書き出す時の設定をこれにしています。この数値は、おおよそですが、300~350くらいで良いでしょう。これ以上数値を上げるても肉眼で区別が出来ないでしょう。逆に小さくするとギザギザのピクセルが見えるようになってきます。ちなみにパソコンの画面はWindowsで72という数値です。

それから、幅や高さですが、(mm)でミリメートルで表示されています。実寸ですね。この方が分かりやすいです。今回はA4ですが、A3であればA3の数値(297mm×420mm)を入力してください。写真の縦横も合わせるといいですね。

今回の画像のカラープロファイルはAdobe RGBにしています。色域が大きいので特に緑色側が鮮やかに表現出来そうです。

この設定が終わったら「OK」をクリックれば白紙のA4が新規作成されます。続けて印刷したい写真データを開けます。

新規の白紙画像が生成されました。

 

●印刷したい画像データを用意します。(解像度を白紙のデータに{350dpi}に合わせます。)

 

拡大率を見ていただくと分かりますが、同じようなサイズでも、拡大率が低い方が、実際は大きい写真になります。

 

●印刷サイズに合わせて、おおよそのサイズを合わせます。

「イメージ → 解像度」 です。

 

スムーズにやるコツとしましては、印刷したい写真の解像度をある程度A4に合わせて縮小しておくと便利だし画質も良いかもしれません。(Photoshopが自動で画質の良い縮小&拡大方法でサイズ変更してれます。)

今回は幅をあわせました。 210mmに変更です。

 

●白紙データへ印刷データをドラックします。

白紙データへ印刷データをドラックすれば、レイヤーとして画像がコピーされます。

解像度の設定が同じなので、おおよそ同サイズになりますが、縦横の比率が違います。今回の場合は、元の写真データの方が縦が長いので、上下をトリミングするような形になります。

 

A4サイズの白紙データの上に、印刷したい写真をドラックしますと、レイヤーという形で画像が移動します。

そして、ここでサイズとトリミングを同時に調節してしまうのです。(編集 → 自由変形)を使います。

 

●トリミングの調節

A4サイズの白紙データの上に、印刷したい写真をドラックしますと、レイヤーという形になった画像を自由変形させてトリミングをA4サイズに合わせてしまいます。

(編集 → 自由変形)で変形させていきます。縦横の比率を変えないで拡大縮小し、切りたい上下などの部分を白紙データの外に持っていきます。

(Photoshopバージョン20からは、Shiftを押さない方が縦横の比率が変化しないように設定が変わりました。)

これで、A4サイズに余白無しの写真データが作られました。

 

●印刷の手順

それでは、出来上がった印刷用写真データを印刷します。ここで作られたデータを保存しましょう。次に行うのはシャープネス処理です。

実は、シャープネス処理は印刷サイズに合わせてやることで美しくプリント出来るのです。データを作る段階(RAW現像)はシャープネス0から始めましょう。そして、写真を加工しますので加工前の写真も残しておきたいので、白紙データに移動させた写真をコピーしてレイヤーを増やすのも一つの方法です。

シャープネスの調節の仕方は、まずは100%のピクセルサイズに表示させます。Photoshopの場合は、虫眼鏡のマークをダブルクリックすると出来ます。

 

この100%表示で、「フィルター → シャープ → シャープ(強)」そして、「フィルター → シャープ → アンシャープマスク」が個人的な通例の調節方法にしています。

「フィルター → シャープ → スマートシャープ」でも良いかもしれません。

コツは、シャープネスが強調しすぎない程度にすることと、印刷用紙によっては印象が変わることもありますので、トライ&エラーで、自分なりの調度良いシャープネスを知ることです。

もちろん、被写体によっても印象が変わります。風景の場合は、強めが良い場合がありますし、ポートレートの場合は、目以外はシャープネスが少ない方が良いと感じることがあります。

 

次に、印刷用紙のカラープロファイルを設定した状態で印刷します。カラープロファイルはプリンターメーカーからダウンロードして、それを使うこともあります。ただ、光沢とかマットだけの場合もあります。

できるだけ、印刷用紙の銘柄のプロファイルが使えるといいでしょう。

そして、余白を空けるように設定すれば、額のマットに合わせることも可能です。余白のサイズ設定も出来るようであれば楽ですね。余白無しにすれば、マットで隠れる部分が出てきますが、マットを使わない場合は余白無しも有りの設定です。

もしも、ポジフィルムからのプリントのように余黒にしたければ、最初に新規作成で作った白紙データを黒にしてしまって、印刷の時に余白なしで印刷すれば出来ます。この場合は、トリミングのやり方はコツが必要です。

元になる写真を印刷する用紙の縦横の比率を合わせるようにしなければならないからです。切り抜きツールで縦横のピクセルを入力してあげることで、簡単にそのデータを作ることが可能です。こちらの方法に慣れるとA4サイズの白紙を作る必要もない状態で印刷データを作ることが出来ます。

 

今回は、A4サイズの解像度(2894px × 4093px)にしました。

こんな感じで切り抜き部分が表示されます。拡大縮小も出来ますし、ドラックで移動させて、エンターキー確定です。

慣れると、こっちが楽ですね。

 

最後に

いかがでしたでしょうか?

文章化すると文字が多くて、専門用語が出てきて面倒だと思いますが、これがアナログからデジタルへの説明になります。アナログは職人的な勘が必要ですが、デジタルは数字で管理が出来ます。ですが、最後はプリントして、その結果を見ながらの調節でアナログ的になってきます。

できるだけ再プリントは避けたいものです。インク代も高価ですからね。ですので、カラーマネージメントと言われる色を合わせるという作業は無視できません。作業効率もアップします。

こちらの文章も、追加修正もしていくかもしれませんし、質問が来たら、下記の内容補足のような文章も付け足していきますので、お気楽にご質問くださいね。

 

~*~*~*内容補足*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

 

①モニターの色調整

モニターの色が間違っていたら、いくらレタッチしても無駄です。ですので、モニターの色調整をしましょう。目で見て調整出来ればよいのですが、そこまで人間の目は機会的ではありません。環境の変化に対応出来るのが原因であったり、人と差があるということです。そこで専用の調節機械を用意します。

代表的なツールとしては、アイワンシリーズがあります。モニターのキャリブレーションをすると言います。そして、大事なことですが、モニターの性能です。いくら調節しても上手くいかないモニターや調節すると、全色の中間に調節してしまうために、鮮やかさが減ったりすることもあります。色温度が高い(青い)状態で出荷されているモニターが多いのですが、太陽光5600K辺りに調節すると性能が落ちるモニターもあります。出来れば写真対応しているモニターや、ハードウェアレベルでキャリブレーション対応しているものを選びましょう。少々お値段は高くなりますが、正しい色で調節した方が良いです。

 

②RAW現像(カラープロファイルと画素数)

まずは、カラーマッチングを行います。RAW現像ソフトのカラーマネージメントが環境設置などに設置されているかと思います。それをAdobeRGBか、sRGBに設定します。色域が広いのがAdobeRGBですから、こちらでも良いと思います。汎用的なのがsRGBです。特に性能が高くないプリンターならこちらです。そして、作業するモニターのとのカラーマッチングが出来るのなら設定しておきましょう。これで、RAW現像して保存する画像にAdobeRGBなどのカラープロファイルが付属します。例えばPhotoshopなら、そのカラープロファイルを読み込んで色を表示してくれます。ちなみに、Photoshopの設定方法ですが、(編集 → カラー設定) にて、作業用スペースにAdobeRGB(sRGB)を設定しておきましょう。

 

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