
過去のデジタルカメラ
こちらの記事にご興味を持って読みに来てくださいましてありがとうございます。少し古い話から始めてみたいと思います。個人的な話ですから興味のある方だけお読みください。
デジタルカメラって、どんどん進歩して行ってます。私がデジタルカメラを取り入れたのは、2002年です。この記事を書いている16年前ということになります。
最初に買ったデジタルカメラは、EOS-1DsというCANONの一眼レフタイプのカメラです。今は、1Dsという型番は無くなっており、1Dという型番が残っています。カメラの形も大きく変化はしていません。当初の1Dは、フルサイズセンサーではなく、APS-Cでもなく、その中間くらいのAPS-Hというサイズでした。2018年現在だとSIGMA sd Quattro H というカメラがこのセンサーサイズです。
当時のCANON一眼レフカメラのフラッグシップで、1100万画素のフルサイズです。今は5000万画素を超えるカメラも存在しますから、随分と控えめなスペックですが、ほぼ当時の最大画素カメラでした。それでもシャッター周りの制度はフラッグシップらしいしっかりした高級カメラでした。80万円ほどしましたが、なぜ、こんなに高価なカメラを買ったかといいますと、他に使えるカメラが無かったのです。645カメラ(中盤)のフィルムカメラを超えてくれないととは思ったのですが、そこまで行かず、それでも35ミリフィルムとどっこいどっこいの解像感でした。画質はフィルムの方が良くって、特に色やトーンは、今一歩でしたがレタッチで補いました。そのレタッチも、現代では当たり前ですが、センサーに付いたゴミをふるい落とす機能が付いてますね。実は、1Dsには付いていませんでしたから、ゴミ取りレタッチも膨大な作業でした。購入したその日に金属片がセンサーに入ってブロアーでも取れず、大阪のCANONサービスセンターまで行った覚えがあります。高級感の塊みたいなカメラで、丁寧に使っていました。
カメラの動きはシャープでもデジタル部分が遅く、10枚ほどバシャバシャ撮ったら、メディアに記録するのを待つ状態。当時は、記録メディアは、マイクロドライブ(1インチのハードディスク)の4GBでしたので、遅い遅い。ノートパソコンへのバックアップも大変で、海外の撮影のときには、3.5インチのHDDを持っていってのバックアップ作業を夜にやりつづけていたものです。それでもフィルムの現像でラボまで移動することを思えば楽でした。今ではSDカードでも余裕の容量。重量も考慮すると、とんでもない軽快な環境です。カメラのノイズも多くISO200以上は使いませんでしたね。天の川をISO800くらいで撮って、当時は撮れる事が凄かったのですが、画像はザラザラでした。30秒の露光で30秒以上書き込みに待たされます。ただ、当時の印刷物で、この1Ds以外の下位機種は見れたものではありませんでした。デジタル臭くって気持ち悪かったです。でも、1Dsだけはナチュラルでフィルムと印刷物も違和感が少なかったです。
他のカメラは、APS-Cで600万画素で色もイマイチ、ダイナミックレンジも狭く、少しの露出ミスで白飛び黒つぶれでした。
それから、コミカミノルタのα7Digitalというカメラも持っていました。フィジーでの撮影の時に、メーカーより提供していただきましたが、その後に購入。APS-Cで600万画素一眼レフでしたが、何が良かったと言いますと、一つはレンズ!もう一つは”色”でした。一発で好きな色が出てくれるのでレタッチが非常に楽でした。今では珍しいCCDのセンサーを持つカメラで、長時間露光すると画面の端が紫色のムラが出たり欠点もありましたが、何しろ色が良かった!それと、ボディー内手ぶれ補正を最初に搭載したカメラでした。今ではOLYMPUSなど強力なボティー内手ブレ補正機能を持ったカメラが存在しますが、当時は画期的でした。今では、コニカミノルタとうメーカはカメラを作っていませんが、元々ミノルタから発したレンズシステムは、今ではソニーに引き継がれています。ただ、一眼レフの場合ですけどね。当時のコニカミノルタの社員さん(元ミノルタ)は、ソニーに移ってレンズの設計などさたそうです。
当時のCANONのカメラには、風景とかナチュラルとか忠実設定などというフィルムを変えるような意味合いの設定が存在しませんでした。CANONで言うところのピクチャースタイルという設定です。今は、当時使っていたベルビアというフィルムに近い感覚の”風景”という設定を使ったり、赤が強い場合は、スタンダートを使ってというようなテクニックが使えませんでした。特徴のある色風味に変えようと思ったら、重くてRAW現像も大変だったパソコンでレタッチを一枚一枚やっていたのです。
当時は、3台のパソコンをネットワーク上でつなげて、一斉にRAW現像させたたりしていました。ずっとパソコンで張りいて徹夜とまで行きませんでしたが、納品の為の作業に追われていたのです。今のような大きな液晶画面は超高価でしたし作業効率が悪かったのです。1000枚ほどRAW現像する時は、寝る前にバッチ処理のボタンを押して、朝にパソコンが止まっていない事を願って作業したものです。
それから、CANONからEOS-1Ds MarkⅡが発売されて1600万画素台に突入しました。カメラのデジタル部分の動きも速くなりました。この後にDPPというCANON製のRAW現像ソフトが開発されて、ピクチャースタイルが盛り込まれました。やっと使える時代になったのです。でも、センサーのゴミ取りは大変でしたし、発展途上の部分はありましたから、使いにくい部分もありましたね。特に液晶画面が小さくて色が分かりにくかったので、撮って判断するという作業は、やり辛く、露出などフィルム経験が頼りでした。ポジフィルム時代は、スポット測光で主要な部分を測って、画面内でダイナミックレンジに合わせて撮影するように光の強さなど、自分の目で判断していましたから。今では、カメラ任せの露出で微調整して解決ですけども。
その後、CANON 5D MarkⅡが出てきて、2000万画素を超えてきて、しかも、1Dsの1/3ほどのお値段。もう、これで十分だと思って、現在も使っています。実は、シャドー側のノイズが汚く、レタッチで消えにくい色ノイズも出ます。暗い部分を持ち上げてレタッチすると模様が出てきます。現在の5DMarkⅣでは、解決されているようですけどね。動画で撮影すると水辺の波に、色の模様が出るのですが、写真の場合はノイズとして出てくるって感じです。どうしても美しく写真を仕上げられません。ハイライトの表現はCANONの得意部分で、ヌケの良い画像が作れるのですが、シャドー部分は得意じゃなさそう。ボチボチカメラもアップデートしたいなって思っています。というのも、ミラーレスのEOS-M3を一時期使ったことがありまして、システム的にいま一歩、仕事として使いにくく他のカメラを買うために売却したのですが、APS-Cで2400万画素で、とても絵が綺麗だったのです。レンズがキットレンズということもあって、5D MarkⅡのような雰囲気が出ないし、ピントの合った部分の解像感は軽薄というか、全体的に解像した部分に立体感がありませんでしたがが、それでもノイズ面などは新世代だなぁ~と感じていました。なので、そろそろ、アップデートしたいところです。職業としての機材ですからカメラは消耗品です。レンズも内部のギアが削れて修理して使っていたりもします。趣味で飾ってカッコいい!というものではありませんから、使うとすぐにボロボロになっていきます。減価償却って夢の無い計算で買うものですからね。それでも新しい機材にはウキウキするものですね。
こちらがノイズの拡大部分です。空がこんな感じ。(EOS-5D MarkⅡ)
シャドー部分のノイズですが、模様が出ています。(EOS-5D MarkⅡ)
現在、Panasonicのマイクロフォーサーズ(LUMIX G8)を動画用に使っていますが、レンズの品質が小型なのか安定していまして、フルサイズのようなムラが無いし、8年前のフルサイズといい勝負してくれていますから、こちらもいい。こちらの記事にもしています。でもノイズは多いです。解像感やレンズの味は薄いしボケも多くはしにくいシステムです。撮影依頼が来てホームページやA4程度の印刷なら十分使えます。ピントが深くしやすいので、そういった面でいうと風景写真にはメリットが多いですね!APS-Cにも言えますが、ボケが作りやすいというよりも、絵の存在感がフルサイズの方が強く感じます。質感表現がピント位置が遠景になるほど強いので、生命感とかそいう雰囲気を表現するにはいいかもしれません。何が原因なのかは分かりませんが、訴えかけるエネルギーが強いです。そこがフルサイズ以上のフォーマットを選ぶ理由になってくると感じています。なので、軽いフルサイズがあればいいなとも思っています。とにかく重いのは自然写真には辛いところです。動画の機材も担いで移動しなければなりませんので、小型化は必修です。この小型化ですが、動画の機材もいっしょに持っていくことを想定すると、カメラシステムの重量が大きくなると、三脚などのカメラ以外の機材も重くて頑丈な物が必要になってくるのです。動画のジンバルなども対応重量が増えるとシステム全体が重くなり、値段も跳ね上がります。これは気軽に撮影が出来ません。車移動だけだと良いのですが、リックの紐が方に食い込みながら長時間あるき続けるのは厳しいのです。メーカーにはコダワリませんし、CANONのレンズも古いのを使っていますから、総入れ替えしても大丈夫(金銭面以外は)。なのでソニーもいいですしね。Panasonicもフルサイズを出すらしですから、動画も多く撮るので、こちらも良いなって思っています。8K動画をPanasonicさんは狙っているそうですよ!レンズ資産の縛りがありますがメーカーに対するこだわりはありません。どちらかというとレンズのピントやズームの回転方向がCANON方向に身体が覚えてしまっていまして、とっさの動作でPanasonicは逆なので失敗してしまうのです。そこが難点。
フルサイズミラーラス登場
ということで、気になったので、SONY α7R IIIをWEBから覗いてみました。ピクセルシフトマルチ撮影が出来るだけあって、超高解像度カメラです。ワンショット撮影でも十分に高解像度。自社でセンサーを作れる会社なので強みを生かして先行でフルサイズのミラーレスを作っています。ニコン&CANONとの違いはレンズシステムが揃っていること。アダプターを使えばCANONのEFレンズなどが使えます。だからレンズシステム拡張が出来てしまう。サンプル写真は高解像度が掲載されていないので何とも言えませんが、薄い感じです。ニコンはこってりしていますが、CANONに近いけども現像処理で深みを出せばいい感じです。ノイズは少なそうですね。XLR端子のマイクが付けられるアダプターもアクセサリーとして存在しますし、動画向けのオートフォーカスが強いようです。売れているのが分かります。実際に、ネット上にあるRAWデータサンプルをダウンロードして検証してみたところ、現在使っている5DMarkⅡとの比較ですが、解像度はもちろん高いのですが、レンズ性能も関係していますね。高感度(ISO10000以上)のノイズも少なくPhotoshopでのノイズリダクションのかかりも素直。それから、ダイナミックレンジと言って、明るいところから暗いところ(一つの写真フレーミングに収まっている範囲)が広いので本当にレタッチが楽そうです。特に風景写真の場合は、明るさの幅が広く、ドラマチックな場面ほど、明るさの範囲が広いケースが多いので表現の深みの部分で助かります。RAWそのままだと眠い画像に見えますが、実際はデータに深みがあるという事かな?と思います。癖も少ないような気がします。色の追い込みをしようとすると、ちょっと頑固な感じのイメージが匂います。色味を濃くしようと思った時にパンチが出にくいというか、プラスチッキーな彩度になるイメージです。とにかく1ピクセルごとの色がしっかりしていてダイナミックレンジが広いという感じでしょうか?とても抽象的な表現ですが、濁りの少ないという感じ。小さなセンセサーには真似の出来ない表現力を持っています。
今後のデジタルカメラは感性に訴えかけるの出てきて欲しい
ということで、今後のデジタルカメラの進化といいますか、どのようになっていくのか予想してみようと思います。
昔、4✕5などの呼び名(シノゴ)が付いている大型カメラがありました。もちろんフィルムで撮影しますから、今ではフィルムが手に入らないので使っている人は非常に少ないかと思います。でも、デジタルバックを付けて撮影している人もいます。職業柄使っておられるかと思いますが、4✕5ほどの大きさをカバーするセンサーはありませんから、構造上無理があります。おおよそ645(ロクヨンゴ)と呼ばれる中型のカメラサイズのセンサーでしょう。広角レンズほど構造上厳しくなりますからオールマイティーではありません。4✕5の広角レンズは建築写真にはバッチリなのですが、どうしてもセンサーが小さいと望遠気味になってしまうので商品撮影などがメインになっているのだと思います。(こちらの現場からは、離れているので実情は知りません。)
そうすると、4✕5のジャンルをフルサイズ(35ミリカメラ)が担うようになります。アオリが出来るレンズがいくつか発売されていますが、販売数は少ないのですが、アオリ構造を持った部分とレンズが別々の物が出てくるのはないかと想像しています。これはミラーが無くなったミラーレスカメラが出てきたからです。職業カメラマンは欲しいはず。
それから、6✕6(ロクロク)というスクエアフォーマットの中盤カメラが存在していました。ハッセルブラッドが有名です。ローライや日本製だとブロニカというカメラがありました。このブロニカは、交換レンズを作っているタムロンが引き継いでいたようですが2005年に製造されなくなっています。縦横が無い正方形の写真が撮れたらなって思っています。でも、フルサイズの両端を削って、少し望遠になってしまうので、最初からそのままスクエアってあったらな~って思うのです。
カメラ全体の高性能化が進んでいるので、マクロ撮影は、小さなセンサーのカメラ(マイクロフォーサーズ)に任せて機動力を活かしたり、大きな風景は、中版のカメラとか、使い分けが出来るようになれば、被写体のジャンルごとにスペシャルなカメラが出てくるような気がします。本来はカメラありきではなく被写体ありきでカメラが進化する方が正常だと思うのです。被写体が無かったらカメラは必要ありませんからね。それが高画質のために無理に大きなカメラをマクロで使うとかという時代が無くなっていくような気がします。
昔の人間の発想ですが、どんどん高性能化していくと、感性に触れるカメラが出てくるのではないかと思っているのです。
もちろん!!動画を撮っていきたいので、動画の高画質バージョン+小型カメラが一番欲しいので期待しています。実は、超強力な手ぶれ補正があって、全天候型ともいえる丈夫なシステムで、かなり解像するレンズシステム!そして、小型なシステムのカメラを開発しているメーカーがあります。それはOLYMPUS!!OM-D E-M1 Mark IIが最高です!!いくらでもカメラが買えるのなら一式揃えたいくらいです。2000万画素を超えてきたボディーと、35ミリ換算24-200ミリのズームもありますしね。夢の機材が目の前にあるのに買っていません。もっと動画がと思っているのでPanasonicに目が行きます。現状のPanasonicもLUMIX GH5などの使えるカメラが出てきていますから、マイクロフォーサーズはある意味理想のシステムです。それと組み合わせる事が出来るかもしれない、時期Panasonicのフルサイズシステムのアナウンスにワクワクしてます。(本当に自分本位な話で申し訳ありません。)
ところが、”感性”に触れるカメラは、構造上の使いやすさとは違う”使いやすさ”があります。その中で、注目しているのが富士フィルムのカメラです。フィルムカメラを製造しているメーカーらしく、フィルム名の色設定があります。ベルビア!プロビア!アステア!・・・それだけで出てくる絵が想像出来ますし、実際に馴染みのある絶妙な色が出てきます。昔、コニカミノルタのカメラが好きだったのと同じかもしれません。カメラが使いやすいとかそういうのだけではなく、撮影する時に撮れた写真に対してワクワクする感覚が出てくるカメラが開発されたらなと思うのです。後から色を変えたりするのは出来るし、高性能であればあるほど、撮れる範囲も増えますからね。もちろん、その方向性は正しいのです。何ともカメラって贅沢品なので求める内容が趣味的になってきても良いのではないかと思うこの頃です。
まだ、画素数やノイズ処理や、解像感などなど、もっと良くなっていくと思います。特にセンサーがシグマのように、一画素ですべての色が表現出来る時代になってくると思いますから、そうしたらもっとナチュラルで解像感のある写真が撮れるようになりますよね。それから、SONYのα9のように、センサーの読み出しが超高速で、ファインダーのブラックアウトが無く、動画でいうコンニャク現象が写真で現れないカメラが出現しています。これも当たり前になってくるかもしれません。それから、ネガフィルムの様な、ダイナミックレンジが超広いカメラが出来たらびっくりしますね。もう、明るさを変えて合成するような撮影をしなくても一発で太陽から影まで撮れてしまうのが出たらびっくりです。映像は眠い写真になってしうかもしれませんが、不思議な映像が世の中にあふれるような気もします。最近でもシャドーを持ち上げてハイライト落としている風景写真を多く見かけるようになりました。HDRという処理が一時期流行りましたが気持ち悪いのも多かったですから、まだナチュラルです。でも、もっとナチュラルな写真が出てくるような気もしますからね。
それから、CANONとニコンさんには、王道のシステムを作り上げていただきたいなって思います。もう、文句ないでしょ!!というのを築きあげていただきたいなと。じゃじゃ馬カメラを使ってきているので、年齢を重ねてしまった時に味わってみたいですから。
また、カメラ雑談を書いてみたいと思います。それでは♪
簡単に写真のコツがつかめる方法があります。
悩む時間はもったいないですから、お気軽にお問い合わせください。
実は、とっても簡単な答でした~となることもあります。簡単という意識が増えると、どんどん楽しい写真ライフに繋がることでしょう。
初心者の方も大歓迎です!というよりは、初心者の方に講座を受けていただけると、とっても嬉しいです。
さらにステップアップしたいという方は、一度、今まで撮ってみた写真を見せてくださっても結構ですから、慌てず次に進みましょう。
講師自身が、写真にのめり込んだ時は、とても下手でした。友達にカメラの使い方を教えてもらっていました。
とにかく、フィルムを買うお金が無い状態からのスタートでしたので、一枚一枚丁寧に撮影をして、仕上がりをよく観て、写真を選ぶことに手を抜かず、撮ってはテクニックを勉強することの繰り返しをしてきました。
今まで地道にやってきたこと、失敗から学んだことなど、リアルの写真教室で培ってきたノウハウを使います。
プライベートレッスンから、複数での講座までさまざまに対応いたしますから、人と比べながらとか、その他大勢に合わせて教わるということも避けることが出来ます。
とは言いつつ、プライベートレッスンが一番お得だと思います。理由は受けると分かります♪
シャッターを切った時の爽快感を感じられるようにお手伝いさせてください。
さわらぎよしお
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