
トーン
写真には、階調って言って、絵のトーンによって、
コントラストや、色の濃さなど変わってきます。
昔は、フィルムがあって、柔らかいトーンのフィルムとか、色が深い濃いトーンのフィルムとか
好みに合わせて選んでいました。
ところが、デジタルになって、いろいろなトーンが選べるようになったのと、
レタッチによって変化させられるようになってきました。
私が講師をしている写真教室でも、このレタッチ(画像処理)を勉強したい人が増えています。
今回は、その入り口の解説を記事にしようと思います。
RAW現像ソフト
こちらの写真ですが、かなり複雑にトーンを触っています。
シャドーの面積が多いので、そのトーンを持ち上げてはいますが、下手に持ち上げるとノイズが増えます。
それと、シャドーもいくつかに分けて認識しています。
木の部分、砂浜の部分、雲の部分、水の部分・・・
明るい部分は、空がオレンジ色になっている部分です。
何を基準にしているかというと、その撮影現場で感じた明るさや印象や色です。
人間の目は、いろいろな明るさや色を感じる事に関しては、カメラよりも性能がいいです。
ですが、カメラはその人間の性能通りには写すことが出来ません。
だから、レタッチで記憶の中の印象を再現するということになります。
極端に、再現性だけを求めたり、理屈でレタッチすると、不自然な感じなりがちです。
それを、普通に見せるようにレタッチ出来るようになることを、最初のステップとして練習してみてください。
調整段階を公表
専門的に書くと、撮影データ形式は、RAWで設定して、RAW現像ソフトによってレタッチされています。
普通に撮影して、同じことは出来ないのですか?と言われると、出来ませんと答えます。
普通というのは、JPEG(ジェーペグ)という画像形式です。
まず、情報量が少ないので、レタッチをすると画像が崩れてしまいます。
ですので、情報量が一番多い形式のRAWで撮影して、レタッチが完成してから、画像形式に変換するのです。
RAWは、画像形式のデータではありません。
あくまでも、カメラのセンサーから出たそのままの信号記録です。
●撮って出し状態。これは、JPEGの状態と同じです。
●こちらは、RAW現像ソフトで、シャドーを最大に明るくして、ハイライトを最大に暗くしています。
手前の水の部分や、木の幹が明るくなっていて見やすいです。
そらの色も青くなっています。一番明るいハイライトが押さえられた状態です。
●こちらは、撮影した時の印象に合わせてレタッチしています。
手前の水の部分は暗くした方が、他の部分の水の輝きが感じられやすくなっています。
空も抜けがよく感じるように明るめですが、ギリギリ青を感じられるようにもしています。
最後に、緑の部分を新緑らしく調整しています。
調整テクニック公開
テクニック公開とはいっても、普通の手段です。
今回は、PhotoshopのCamera RAWを使って解説します。
こちらは、ホワイトバランスが太陽光で、トーンは無調整です。
次に、シャドー(水の部分)を明るくしました。
シャドーと書いてある部分のバーが明るいほうへ移動させてあります。
今度は、トーンカーブで、コントラスト調整しています。ハイライト部分をさらに持ち上げています。
アーチ型のトーンカーブにして、シャドー部分を抑えてあります。
ですが、シャドーも同時に少し上がってしまう調整です。
最後に色の調整です。
トーンを変えると色が変わるので、最初に色調整しては難しくなります。
ですので、最終段階で、色の調整をやります。
色温度を赤色にして、空の赤色に染まった空を強調して、さらに彩度を上げています。
これで完成です。
トーンを理解するには、撮影の時の露出設定と、RAW現像ソフトの使い方で、トライ&エラーで覚えていきましょう。
次回は、更に深い部分を攻めて解説するかもしれません。
ではまた♪
簡単に写真のコツがつかめる方法があります。
悩む時間はもったいないですから、お気軽にお問い合わせください。
実は、とっても簡単な答でした~となることもあります。簡単という意識が増えると、どんどん楽しい写真ライフに繋がることでしょう。
初心者の方も大歓迎です!というよりは、初心者の方に講座を受けていただけると、とっても嬉しいです。
さらにステップアップしたいという方は、一度、今まで撮ってみた写真を見せてくださっても結構ですから、慌てず次に進みましょう。
講師自身が、写真にのめり込んだ時は、とても下手でした。友達にカメラの使い方を教えてもらっていました。
とにかく、フィルムを買うお金が無い状態からのスタートでしたので、一枚一枚丁寧に撮影をして、仕上がりをよく観て、写真を選ぶことに手を抜かず、撮ってはテクニックを勉強することの繰り返しをしてきました。
今まで地道にやってきたこと、失敗から学んだことなど、リアルの写真教室で培ってきたノウハウを使います。
プライベートレッスンから、複数での講座までさまざまに対応いたしますから、人と比べながらとか、その他大勢に合わせて教わるということも避けることが出来ます。
とは言いつつ、プライベートレッスンが一番お得だと思います。理由は受けると分かります♪
シャッターを切った時の爽快感を感じられるようにお手伝いさせてください。
さわらぎよしお
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